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ミニ版「ほろほろ通信」 8/18号

公開日
2013/08/20
更新日
2013/08/20

ほろほろ通信

ミニ版「ほろほろ通信」 8/18号

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「親ばかですが・・・」
瀬戸市の60代の男性からの投稿です。

男性の娘さんは、大手のアパレルメーカーに4年勤めていましたが、突然転職すると言い出し、男性は大反対したそうです。
東京本社の商品企画の部署につき、将来を嘱望されていたし、大企業なので安定もしています。
しかし、娘さんが転職を希望したのはベンチャー企業。知名度はあるものの、勤務時間が長いなど労働条件が厳しくて、離職率も高い会社でした。
親の反対を振り切って、娘さんは勝手に転職してしまいました。

しばらくして、娘さんから男性あてに手紙が届きました。
「必死に働いても仕事が終わらず、会社を出るのは毎晩10時です」
やっぱり苦労している、と心配しましたが、手紙には続けてこんなことが書かれていたそうです。

「でも勉強になり毎日が楽しいです。この前、同期の友人から『上司に理不尽な理由で怒られた』と愚痴を聞きました。でも、私は一度も理不尽な怒られ方をした覚えがありません。理不尽だと思う人に会ったこともありません。人に注意された時『わざわざ注意してくれるなんて、面倒くさいのにありがたいなぁ』と思えるからかもしれない。そんなふうに人に感謝できる人間になれたのは、今まで育ててきてくれたお父さんとお母さんのおかげです」
「人に感謝できる機会が多いと、つらいことが減るだけじゃなくて、やる気も出る。すると自然に周りに人が集まり助けてもらえるんだよ」

男性に「どんな教育をされたのですか」と尋ねたら「それが思い当たることがないのです。ただ、自分の損得ばかりで物事を考えるなとは言い聞かせていました。親ばかですが、うれしいです」とのことでした。
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「人に感謝する」
そうそう簡単にできることではありませんね。

人から注意されて「わざわざ注意してくれてありがとう」という気持ちには、なかなかなれないものです。


でも、思い出してみてください。

子どもの頃、親から言われたたくさんの小言。
「うるさいな〜!」と思っていたのに、気付けば、自分も同じことを子どもに言っていませんか?
その小言は、子どものためを思って言っているのですよね。

ということは、自分が受ける注意というのは、「自分のことを思って言ってくれていること」なんですね。


そう考えると、「わざわざ注意してくれてありがとう」の気持ちがわいてくるような気がしますね。