ミニ版「ほろほろ通信」 1/12号
- 公開日
- 2014/01/22
- 更新日
- 2014/01/22
ほろほろ通信
ミニ版「ほろほろ通信」 1/12号
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「ごめんなさい、ありがとう」
名古屋市中川区の40代の女性からの投稿です。
今から9年前の残暑厳しい9月。女性は、娘さんを幼稚園に迎えに出かけた時に、くも膜下出血で倒れました。
救急車で搬送され、すぐに手術し、幸いにも一命は取り留めました。しかし、左半身が不自由になり、リハビリを含めて2年間の入院生活を余儀なくされました。
退院してからの生活は、とても大変でした。
夕食はヘルパーさんに下ごしらえをしてもらい、その後は自分で右手だけで作りますが、なかなか思うようにできません。そんなときは、息子さんが手伝ってくれました。
皿にラップをかけたり、ペットボトルなどの重いものを運んでくれたり、ジャガイモの皮をむいてくれたこともありました。
ある日、当時小学6年の息子さんが、小学1年の妹に、何やら内緒話をしているのが聞こえてしまいました。気付かれないように、聞き耳を立てていると、こんな会話が聞こえました。
「お兄ちゃんは、明日から1泊2日の修学旅行に出かけるから、家にいないんだ。おまえがお母さんを助けてあげるんだぞ」
自分が留守のときまで心配してくれる気持ちに、涙があふれました。
今では、娘さんも洗濯など家事の手伝いをしてくれたり、お風呂で背中を流してくれます。
車いすが必要なため、スーパーへの買い物は、週2回、ご主人が車で連れて行ってくれます。
女性から家族のみんなへ。
「入院中は学校の行事にも出られなかったし、今もいろいろとみんなに頼みごとばかり。この9年間、迷惑ばかりかけてごめんなさい。そしてありがとう」
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なにかあったとき、力を合わせて、その危機を乗り越えていけるのが、家族ですね。
きっとこの投稿者の女性は、お母さんらしいことができない自分を責めてしまうことも多いと思います。
優しい家族に支えられて、これからも元気でいてくれるといいですね。