ちゅうでん 記念講演会(1)
- 公開日
- 2012/10/08
- 更新日
- 2012/10/08
総務委員会
ちゅうでん教育振興助成贈呈式 記念講演のまとめ 第1回
10/6(土)「第12回ちゅうでん教育振興助成贈呈式」の記念講演の内容を、感想を交えてまとめたものです。
【演題&講師紹介】
「学校・家庭・地域で取り組む防災教育
想定を超える災害から子どもたちの命を守るために」
片田 敏孝氏
群馬大学大学院工学研究科
社会環境デザイン工学専攻
広域首都圏防災研究センター長・教授
●釜石の奇跡
2011年3月11日 東北地方を襲った地震と大津波により、釜石市では1,000人以上の死者・行方不明者が発生しました。
しかし、当時学校管理下にあった児童・生徒は、全員助かりました。
すでに下校していた児童・生徒も、多くはすばやく高台に逃げて無事でした。
残念ながら、その時に学校にいなかった5名の児童・生徒が津波の犠牲になりましたが、市内児童・生徒約3,000人のうち、生存率99.8%という数字は驚異的です。
これを、人々は「釜石の奇跡」と呼びます。
この「釜石の奇跡」は、偶然起こった奇跡ではありません。
それまで長年にわたり、当地で防災教育が行われ、その結果、子供たちが「この非常事態にどう立ち向かうか」ということをしっかり考えて行動できたことが起こした奇跡です。
その防災教育に携わってこられたのが、講師である片田敏孝先生です。
釜石市の津波防災教育を通じて、「子供たちの命を守るために」学校と家庭と地域が連携して取り組むことの大切さを教えていただきました。