ちゅうでん 記念講演会(4)
- 公開日
- 2012/10/08
- 更新日
- 2012/10/08
総務委員会
ちゅうでん教育振興助成贈呈式 記念講演のまとめ 第4回
10/6(土)「ちゅうでん教育振興助成贈呈式」の記念講演の内容を、感想を交えてまとめたものです。
【演題&講師紹介】
「学校・家庭・地域で取り組む防災教育
想定を超える災害から子どもたちの命を守るために」
片田 敏孝氏
群馬大学大学院工学研究科
社会環境デザイン工学専攻
広域首都圏防災研究センター長・教授
●子供への防災教育の意味
防災教育は、時間軸で考える必要がある、と片田先生はおっしゃいました。
日本の沿岸は、これまで何度も大津波による被害を受けてきました。
そのたびに、被災地には慰霊碑が建立され、釜石市内だけでも34の碑があるそうです。
しかし、つらい災害の記憶は長年のうちにいつしか忘れられ、備える気持ちも失われていきます。
それでは、同じことの繰り返しになってしまいます。
そこで片田先生は、まずは子供にしっかりと防災教育をして、災害文化を再生させようという取り組みを始められました。
<災害文化再生プロジェクト>
子供への防災教育 → 10年後 子供は大人へ成長 → さらに10年後 彼らは親になる
そうやって、親から子へ、子から孫へと、世代間で継承される「高い防災意識」を育てていこう。
その知恵を「災害文化」として、地域に定着させよう。