ちゅうでん 記念講演会(5)
- 公開日
- 2012/10/08
- 更新日
- 2012/10/08
総務委員会
ちゅうでん教育振興助成贈呈式 記念講演のまとめ 第5回
10/6(土)「ちゅうでん教育振興助成贈呈式」の記念講演の内容を、感想を交えてまとめたものです。
【演題&講師紹介】
「学校・家庭・地域で取り組む防災教育
想定を超える災害から子どもたちの命を守るために」
片田 敏孝氏
群馬大学大学院工学研究科
社会環境デザイン工学専攻
広域首都圏防災研究センター長・教授
●子供たちに伝えてきた「避難三原則」
私たち人間は、大いなる自然とともに、今日まで生きてきました。
自然は、私たちにすばらしい恵みをもたらしてくれます。
しかし、自然は突然猛威をふるって、私たちに襲いかかってきます。
そんな自然の営みに対して、私たちはどうするべきか、ということを、片田先生は信念として釜石の津波防災教育で伝えてきました。
そして、その信念に基づき、避難三原則を提唱してきました。
<信念>
大いなる自然の営みに畏敬の念を持ち、行政に委ねることなく、自らの命を守ることに主体的たれ
<避難三原則>
・想定にとらわれるな
行政の防災(ハザードマップなど)は、あくまでも想定される範囲内で作成されている。その想定を超える事態も当然あり得ることを忘れない。
・最善を尽くせ
大いなる自然の前には、人間は無力である。その時に、最善を尽くすことしかない。
・率先避難者たれ
非常事態時にパニックになってしまうと、人は「避難する」という意思決定ができない。まず自分が逃げることで、その姿を見て他の人たちも後に続くようになり、結果的に多くの命を救うことができる。