ちゅうでん 記念講演会(6)
- 公開日
- 2012/10/08
- 更新日
- 2012/10/08
総務委員会
ちゅうでん教育振興助成贈呈式 記念講演のまとめ 第6回
10/6(土)「ちゅうでん教育振興助成贈呈式」の記念講演の内容を、感想を交えてまとめたものです。
【演題&講師紹介】
「学校・家庭・地域で取り組む防災教育
想定を超える災害から子どもたちの命を守るために」
片田 敏孝氏
群馬大学大学院工学研究科
社会環境デザイン工学専攻
広域首都圏防災研究センター長・教授
●子供たちへの防災教育の在り方
子供たちへの防災教育は「姿勢の防災教育」であるべきだ、と片田先生はおっしゃいました。
実際には、ダメな防災教育の例でもある「脅しの防災教育」や「知識の防災教育」が行われているところが多いそうです。
「己を知り、己を律し、その時だけはしっかり動ける」という主体性を持たせることが大切なのですね。
・姿勢の防災教育
防災に対して、主体的な姿勢を醸成する。
「その時、どうするか」ということを、いつも想定しておくために、現実感を持ってその時の状況に思いを馳せることができるようになること。
子供たちの中に「内発化」された避難の姿勢を育てる。
<ダメな防災教育の例>
・脅しの防災教育
悲惨な災害の映像や画像を繰り返し見せたり、「こんなにも怖いものなんだぞ」と脅すだけでは、その場かぎりの恐怖しか生まれない。
外圧的に形成される危機意識は長続きしない。
・知識の防災教育
「自分はどうするのか」という主体的な姿勢がないまま知識を与えることは、想定にとらわれることにつながり、かえって危険なこともある。