ちゅうでん 記念講演会(7)
- 公開日
- 2012/10/08
- 更新日
- 2012/10/08
総務委員会
ちゅうでん教育振興助成贈呈式 記念講演のまとめ 第7回
10/6(土)「ちゅうでん教育振興助成贈呈式」の記念講演の内容を、感想を交えてまとめたものです。
【演題&講師紹介】
「学校・家庭・地域で取り組む防災教育
想定を超える災害から子どもたちの命を守るために」
片田 敏孝氏
群馬大学大学院工学研究科
社会環境デザイン工学専攻
広域首都圏防災研究センター長・教授
●津波てんでんこ
東北の三陸地方では、昔から津波への防災の言葉として「津波てんでんこ」という言葉が言い伝えられてきました。
「津波てんでんこ」には、こんな意味が込められています。
津波がきたら、とにかく逃げろ
人に構わず、自分は逃げろ
自分の命は、自分で守れ
そして「もし肉親や周りの人を助けられなかったとしても、それはあなたの責任じゃないよ、津波てんでんこなんだから」という、良心の呵責を治めるための言葉でもあるのだそうです。
片田先生は、この「津波てんでんこ」の本質について、次のように語られました。
・自らの命に責任を持つこと
人を助けることができるのは、自分が生きていてこそできること。
そのためにも、何が何でも自分の命は守ること。
・家族との信頼関係を築くこと
家族を助けに行って、一緒に被害にあってしまってはならない。
それぞれが自分の命を守ることを日頃から確認し合っておけば、無用に救助に戻ることもなくなり、多くの命が助かることにつながる。