「授業参観」に想う(2)
- 公開日
- 2013/04/24
- 更新日
- 2013/04/24
総務委員会
授業参観のときの保護者のマナーで問題になる「廊下での私語」の続きです。
「教室に入らないで廊下でおしゃべりしている声がうるさい」ということが問題なのですが、なぜ廊下なのか?ということについて、保護者の意見も聞いてください。
教室に入らないことには、それなりの理由があると思うのです。
まず、大勢が教室の後ろに並ぶと狭い、というスペースの問題もあります。
それから、教室に入ってくるのを子どもが嫌がる、ということもあります。
中学生ともなれば、保護者が授業参観に来ることを全力で拒否してきます。
来てほしくないから、学校からの案内のお手紙を渡さない、という子もたくさんいます。
それでも保護者は「チラッとだけでも見てみたい」という想いで授業参観に行きますよね。
来てほしくない子どもと見たい保護者の妥協点が「廊下」ということなのです。
学校側が、廊下にいないで教室に入ってほしいという方針ならば、教室に入れるような工夫が先生方にも必要かもしれません。
そして、おしゃべりしてしまうのはなぜか?ということにも触れておきます。
久しぶりに知り合いに会ったのでつい・・・ということがほとんどだと思いますが、中には「授業がつまらない」「何をやっているのかわからない」ということもあると思うのです。
例年、初回の授業参観は盛況ですが、だんだん参加者が減っていきます。
保護者に聞いてみると「だって、つまらないもん」という声をよく聞きます。
参観用の特別バージョンの授業をやっていただく必要はありませんが、少し動きがあったり、子どもたちが発表する場面などを入れてもらえるといいのかもしれませんね。
例えば、授業の最初に、先生から保護者に向けて、今日の授業の内容と参観のポイント、こんなところを見てほしいというような簡単な説明をしてもらえると、保護者も興味を持って授業を見ることができるのではないでしょうか。
参観の保護者がいない、シーンとしている教室に、ガラガラと扉の音を立てて入っていくのは、とても勇気がいりますから、それなら行くのをやめよっかという気持ちになりますよね。
行ってよかったよ、という保護者の声が広がれば、自然に参観者は増えるのではないでしょうか。
せっかくの機会ですから、学校と保護者が協力して有意義な時間にしたいものですね。