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「こどもの日」に想う(2)

公開日
2013/05/05
更新日
2013/05/05

総務委員会

「こどもの日」に想うの続きです。

世の中では「少子化」の問題点ばかり指摘されていますが、子どもにとっては、子どもの数が少なくなっていれば、その分手をかけてもらえるし、大切に育てられて幸せな子ども時代を過ごせて「よい面」もあるのではないでしょうか。

でも現実はそうでもなさそうです。

「大切に育てられるはず」の子どもたちは、「虐待」や「いじめ」に悩み、深く傷ついています。

また「大切に育てられすぎて」自分のことが何もできない子どもや、自分で考えることを全くしない子どももたくさんいます。


親は誰でも、我が子の幸せを願っています。
それなのに、子どもはなかなか親の思うとおりには育ってくれませんね。

それは当り前のことです。
だって、子どもは「その子自身」であって、私たち親とは「違う人間」なんです。
子どもは、親の所有物ではありません。
それぞれが「心」をもった個人です。
そのことを「こどもの日」に改めて思い出してほしいのです。


思春期の子どもを持つ親は「子どもが何を考えているのかわからない」「子どもが何も話してくれない」という悩みを持ちますね。
心配で、ついつい口出しばかりしてしまうので、子どもは嫌がってますます話をしてくれなくなる悪循環です。

でも、本当は子どもは話を聞いてほしいと思っているのです。
まずは、口を挟まず「じっと聴く」ことが大切なのだと思います。

子どもの存在を認めて尊重し「あなたがいることが幸せ」ということを折に触れ伝えれていけば、きっと子どもは自分に自信を持てるようなり、他への思いやりの心も育つのだと思うのです。


わざわざそんなこと言わなくても、保護者の皆さんはよくわかっていらっしゃると思いますが、わかってはいても、なかなか常に実行に移すのは難しいことですよね。
疲れていたり、虫の居所が悪い時には、ダメだとわかっていても感情的に怒ったりしてしまいます。

でもそれでいいのだと思います。
完璧な人間などいませんから、親も子どもも同じ人間として、失敗したりつまづいたりしながら、一緒に成長していけばいいのです。


岩手の小学校の教頭先生(岩手では副校長と呼ぶそうです)のブログに、すてきな記事を見つけました。
「こどもの日」は「お母さんに感謝する日」という内容です。
今日は、「子ども」ばかりが注目される日ですが、「お母さん」に感謝しようという言葉は、とてもうれしいことですね。

●地域のよさ・日本のよさを伝える授業 5/5


「母の日」よりも一足早いですが、世界中で子どもを育てているすべてのお母さんたちへ「お疲れ様」と「ありがとう」を伝えたいと思います!