ミニ版「ほろほろ通信」 5/19号
- 公開日
- 2013/05/23
- 更新日
- 2013/05/23
ほろほろ通信
ミニ版「ほろほろ通信」 5/19号
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「介護は五感を働かせて」
蒲郡市の50代の女性からの投稿です。
この女性は、母親の介護のために、仕事に出かける前後の朝晩、毎日実家へ通ったそうです。
脱水症状にならないように、どこでも水が飲めるよう、家中のいろいろな場所にペットボトルを置いておいたそうです。
ある時、紙おむつから尿が漏れて、ベットの布団が濡れていることに気づき、昼間の時間を過ごす縁側でも、尿が漏れて体が冷たくなってしまったことがあったそうです。
腰が曲がっているため、ズボンが下がってお尻が出てしまうのです。
一日中付き添っていられず、寒い思いをさせてしまったことに胸を痛めました。
そこで、寒さ対策にスカートを縫ってあげ、レッグウオーマーで足元を温かくしてあげたそうです。
また縁側にも厚手のじゅうたんを敷くなど、保温効果を高める対策をしたり、あれこれと気を遣うようになったとのこと。
一年前に母親が亡くなり、一人暮らしになってしまう高齢の父親のために、同居することにしたそうです。
母親のときの経験から、父親が何を欲しているか、何をしてあげたら喜んでくれるかを、五感を働かせて気配りしているといいます。
二人で縁側に座り、雲や鳥など景色を楽しみ、女性は「残された時間を穏やかに過ごさせてあげたい」と話しています。
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介護は育児と似ている、と言われます。
相手が子どもか大人かの違いはありますが、「五感を働かせて」相手がどうしてほしいと思っているのかを考える、ということは同じですね。
言葉の話せない赤ちゃんが泣く様子で、親は「おむつ」なのか「ミルク」なのか、または他の理由なのか、一生懸命考えます。
大人の介護の場合でも、たとえ言葉で通じ合えるとしても、相手のことを考えた気配りが大切なのですね。
介護には、大変なご苦労があるだろうと思います。
家族だけで抱え込まずに、みんなで協力できるような世の中になるといいなと思います。