学校日記

女子バスケ部 引退試合

公開日
2022/07/11
更新日
2022/07/11

部活動

 岩崎中学校女子バスケットボール部の夏の大会が終わりました。愛日大会をかけた準決勝、相手は桃陵中学校でした。序盤から相手のエースが絶好調、それに対して岩中バスケ部はリズムが悪くここまで崩れるのかというほど、最悪の前半の入りでした。予想できなかった出だしに、焦りはじめてからは悪循環でした。みんなが苛立ち、練習してきたことをすっかり忘れてしまってそれぞれがバラバラの状態でした。こんな形で終わるのか…前半終了時点で20点差もの大差をつけられてしまいます。ハーフタイムでは予想していなかったまさかの展開に、自分たちに対する苛立ちに涙し、取り乱すものも何人もいました。それでもハーフタイムの10分間で少し冷静さを取り戻した選手たち、第3ピリオドに入ってから息を吹き返します。怒涛の攻撃で15点つめて5点差で最終ピリオドをむかえると、第4ピリオド開始早々2点差までつめより、ついに同点に追いつきます。このままの流れでいきたいところでしたが、相手も粘り、こっちもミスが続きなかなか勝ち越すことができません。さらに主力選手が動けなくなり交代せざるを得なくなるアクシデントにファールトラブルと苦しい展開が続きました。残り1分をきって3点差をつけられて、もうあとがないところをキャプテンがドリブル突破からの難しいジャンプショットを見事に決め、1点差につめよります。相手からボールを奪い、最後の攻撃。退場者が出て、さらに苦しくなったところを徹底マークされていましたが、それをふりきりゴールにむかいます。これが入れば逆転!シュートは無情にも惜しくもゴールからこぼれ落ち、残り時間ボールをキープされ勝負あり。準決勝の激戦はわずかワンゴール差で惜しくも敗れ、愛日大会出場はなりませんでした。敗れたとはいえ、会場中を熱狂させる素晴らしい戦いでした。そして試合が終わった瞬間、選手全員が泣き崩れ立ち上がれないほどの悔し涙を流していました。体育館から出たあともずっと泣き崩れ、声を大にして泣き続ける選手たち、出場していた選手だけでなくチーム全員がそんな様子でした。まさか市内大会で終わるとは思っていませんでした。きっとやりきれないことやこの日の試合の入り方、シュート1本どれをとっても後悔してもしきれないほど悔しくて仕方がなくて、引退することが悲しくて涙が止まらなかったのでしょう。ただ、選手たちの姿は立派でした。あれだけの劣勢、そして怪我人だらけの満身創痍の状態で出場した中で、最後まであきらめず追いつき、あれだけの感動を見ている人に与えてくれたのですから。そして何より負けてあれだけ人目をはばからず泣けるってことが素晴らしいと思いました。部活動の大会は、どこかで負けて引退する日が必ずきます。その最後をどんな姿でむかえるのか?そこに価値があるのだと思います。全力で食らいつき、最後まであきらめず戦い抜いた姿、敗れてあれだけ取り乱して涙する姿は見ている人の心を動かすものがありました。きっとこの試合は一生忘れられないものになると思います。今年のチームは人数がギリギリで怪我人も多く、練習がやりきれなかったことやなかなかチームが一つになりきれず最後までもめることもありました。それでも、なんとかここまでやってきて最後は悔しすぎる敗戦でしたが、選手たちの最後の姿がすべてを物語っていました。負けてなお誇らしい姿でした。感動をありがとう。最後にこれまで支えてくださった保護者の皆様、引退が決まった準決勝の試合も必死に応援してくださり、一緒に涙してくれたお父さん、お母さん方がいてくれたからここまでこの子たちは頑張ってくることができました。心より感謝したいと思います。今まで本当にありがとうございました。