「しゃべり場」の今後を考える
- 公開日
- 2014/03/15
- 更新日
- 2014/03/15
しゃべり場
今朝(3/15)の中日新聞朝刊に「夜9時からスマホダメ 刈谷市 全小中学校が家庭に要請」という記事が掲載されました。
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記事によると、子どもたちがネットでのトラブルに巻き込まれるのを防ぐために、刈谷市の全小中学校が4月から、午後9時以降に児童生徒に携帯電話を使わせないルールを申し合わせる、とのことです。
自宅での使用制限に踏み込んだ先駆的な取り組みだそうです。
昨年秋に、市内の学校や警察などでつくる児童生徒愛護会が、携帯電話の使用制限を提案し、PTAの賛同も得て、全21校で、保護者に「午後9時以降は携帯電話を預かる」「不要に持たせない」「フィルタリングサービスの利用」の3点を呼びかけることを決めたとのことですが、強制力のない「お願い」なのだそうです。
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本来、スマホや携帯電話などは、家庭の判断で持たせているものなので、私たち保護者がきちんと管理するべきですね。
しかし、こちらが想定している以上に、子どもたちはのめり込みすぎて、いろいろな問題が起きているのが現状です。
そうした問題の多くが学校生活でのトラブル(いじめなど)につながっていることもあり、学校でも対応せざるをえない事態になっています。
各家庭での管理についても、厳しくしているところもあれば、まったく無関心のところもあるので、うちはきちんとやっているので大丈夫だと思っていても、どこでトラブルに巻き込まれるか予想も付かなくなっています。
こうした現状の中で、学校と家庭が連携して、どのような問題があるのか、どのようなルールを作ったらいいのか、といったことをみんなで考えようという目的で、昨年「しゃべり場」を開催しました。
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記事には、文科省の生徒指導調査官の話として
「刈谷市のような取り組みは初耳。家庭に指導を求めても対応はまちまちだが、学校が乗り出せば、保護者もやらざるを得なくなる」
と期待している、というコメントがありました。
また、愛護会委員長の中学校の校長先生の話として
「子ども自身がラインと距離を置く言い訳に使ってほしい。他地域にも波及する取り組みにしたい」
と意気込んでいる、というコメントもありました。
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たしかに「このままではダメだ」と感じている子どもはたくさんいます。
自分はやめたいけれど、友達との関係が悪くなるのを恐れてやめられないのですね。
そういう子どもたちが、スマホや携帯電話から離れるきっかけになるなら、それは効果的な取り組みになると思います。
子どもとネットを巡る問題は、これだ!という解決方法がない問題です。
地域によっても、学校によっても、家庭によっても問題の種類が違ってきます。
ですから、「小牧市でもこのような取り組みをしてほしい」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それが小牧で効果があるかどうかはわかりません。
刈谷市の取り組みが全国的に広がるかどうかは未知数ですが、私たちも、今の小牧中学校の現状に合わせて、「しゃべり場」の今後として、どのような取り組みができるのかを考えていきたいですね。