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★高校生が考えた「スマホルール」に想う

公開日
2015/03/20
更新日
2015/03/20

しゃべり場

今朝(3/20)の中日新聞近郊版に、『小牧市の誉高校生徒会が「スマホルール10ヶ条」を決めた』というニュースが掲載されていました。
ご覧になった方も多いのではないでしょうか。

記事では、誉高校生徒会の呼びかけにより、全クラスで話し合いを持ち、ルール案を考えて、それを集めて「スマホルール10ヶ条」にまとめた、とありました。
この「スマホルール10ヶ条」をご紹介します。

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誉高校スマホルール10ヶ条

・ LINEで仲間はずれにしません
・ 悪口や相手が傷つくことを書き込みません
・ 大切なことは電話します
・ 知らない人からのLINEをブロックします
・ ながらスマホはしません
・ スマホよりも家族との時間を大切にします
・ 個人情報は載せません
・ GPS(衛星利用測位システム)機能はオフにします
・ 危険なサイトにはアクセスしません
・ スマホに支配されません

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このように、「生徒が自分たちでルールを考える」という取り組みが、最近全国で見られるようになりました。

大人が考えたルールを押し付けても、子どもたちは反発してしまうことが多く、こうした「子ども自身が考える」ということは、とてもすばらしい取り組みだと思います。

子どもたちが、「これはちょっと問題だと思うから、なんとかしよう」と、行動を起こせることがすばらしいのです。


小牧中では、昨年と一昨年の2年にわたり「ゲーム機・スマホを知ろう!〜子どもを守るためのしゃべり場〜」を開催し、保護者や先生方、地域の方と、子どもたちが置かれているネット環境や、すでに起こっているさまざまな問題について学んできました。

さらに「親子で一緒に考えたい」という思いで、生徒会執行部とPTA役員との「親子しゃべり場」も開催しました。

そこで、親の心配する気持ちを伝え、実際に起こっている問題を一緒に考えながら、「子どもたちはどうする?」と投げかけたところ、小牧中の生徒会では「独自のルールは作らない」という結論を出してくれました。


これもまた、すばらしいことであると思っています。

大切なのは、「ルールを作る」ことではなく、「自分たちで現状を把握し、どうするべきかを考える」ことだからです。

このように「自分で考えられる牧中生」を誇りに思います。


忘れてはならないのは、ルールは「作ったら終わりではない」ということです。

これから、この自分たちで考えて決めたルールを、「いかにみんなで守っていくのか」ということは、実はとても難しいことなのです。

一人一人が、しっかりと自覚を持って、ルールと向き合っていかなくてはなりません。
自分を律する「厳しさ」が必要です。

私たち大人は、それがいかに難しいことか、知っていますね。

子どもたちは、なかなかルールを守れないかもしれませんが、親や先生が見守りながら、支えていけるといいですね。

子どもたちの思いが、すばらしい形となったのですから、「その後」もしっかり進めていけるようにと願っています。


※写真は、3/20付「中日新聞近郊版」より引用しています。