★「牧中・しゃべり場」のまとめ(4)
- 公開日
- 2014/07/18
- 更新日
- 2014/07/18
しゃべり場
7/8(火)に開催された「第2回 ゲーム機・スマホを知ろう!〜子どもを守るためのしゃべり場〜」のまとめの第4回です。
●具体的な問題事例についての解説
- 時間の問題
1日に2時間20分使うと、1年間では850.45時間もの時間を、ケータイやスマホに費やすことになってしまいます。
中学校の1年間の授業時間数は、845.83時間ですから、ケータイやスマホに使う時間を勉強に充てれば、成績アップは間違いなし!のはずですね。
時間のことも、子どもたちには意識させたいものですね。
- 不正アクセス禁止法違反
愛知県は、全国的に見ると、小中学生の「不正アクセス」が多いそうです。
「不正アクセス」とは、他人のIDやパスワードを使ってネットにアクセスすることで、子どもの犯罪事例としては、他人のIDを使ってゲームのアイテムを勝手に購入したりするケースが多いようです。
いたずら半分の軽い気持ちであっても、「不正アクセス」は犯罪になる、ということを教える必要がありますね。
- 恐喝事件
「LINE」などのSNSを使って、被害者を呼び出し恐喝する事件が頻発しています。
子どもが被害者になるケースもありますが、子どもが加害者になるケースも増えています。
中には、子ども同士でトラブルになり、殺人事件にまで発展してしまうケースもありました。
SNSに問題がある、というわけではありませんが、こうした事件に利用されることがある、ということを知っておくべきでしょう。
- なりすまし、簡単につながってしまう
現在「出会い系サイト」と呼ばれるものは、規制が強化され下火になっていますが、それに代わって「コミュニティサイト」が増えています。
一見危険はなさそうな「友達交流サイト」になっていますが、その利用者が本当に「15歳・中学生女子」であるかどうかはわからないのです。
また、それらのサイトでは、個人情報を載せることが禁止されていることも多いので、お互いの「LINE ID」などを交換して、直接やり取りできるように持ちかけてくる不審者もたくさんいます。
世知辛い世の中で、少々辛いことではありますが、「ネットにある情報は、すべて真実とは限らない。なりすましがたくさんいる」ということを、子どもたちに教えなければなりません。
「しゃべり場」では、スマホを使って、「LINE」の「ふるふる」という機能の実演をしました。
「LINE」を使っている人同士なら、電話番号やIDの交換をしなくても、スマホを近づけて「ふるふる」と振れば、その場で「友達」になることができます。
とても便利な機能なのですが、実際にやってみると、直接「ふるふる」をしている人だけではなく、たまたま近くにいた人までも「友達」として認識されてしまうのです。
この「ふるふる」の機能は、スマホの「位置情報」を利用するので、近くにいる人の情報も拾ってしまうため、知らない人の情報も入ってきてしまいます。
ということは、自分の情報も、知らない人のところへ飛んでいる可能性が高いのです。
こんなふうに、簡単に知らない人とつながってしまう、ということも知っておいた方がいいですね。
- 使い始めに被害が集中
H25年度は「コミュニティサイト」で被害に遭う児童数が急増しました。
残念ながら、「コミュニティサイト」には「悪意を持った大人がたくさん潜んでいる」というのが実情です。
また、それらのサイトを利用しはじめて1年以内に被害にあった児童が、全体の4分の3以上ということなので、使い始める時にきちんと危険性について教えることで、被害を未然に防ぐこともできます。