0-2復刻合本版の「発刊にあたり」
- 公開日
- 2021/12/11
- 更新日
- 2021/12/11
復刻合本版によせて
前小牧市立篠岡中学校長 白石 巖
篠岡中学校は、昭和四十三年以来三年生が卒業に際し、卒業文集にかわって、自分たちの郷土をいろいろな角度から研究し、それを一冊の研究物にまとめ発行してまいりました。これが「篠岡百話」であり、既に十集におよびました。
小牧市篠岡地区は、ご存知のとおり今や桃花台ニュータウン建設が急ピッチに進められており、郷土篠岡が激変しようとしています。即ち自然・地形・交通・産業はもとより、昔から培ちかわれてきた人情・風俗・習慣等が消え去ろうとしています。
こうした中にあって、「篠岡百話」は資料保存のうえからも、又、郷土民俗研究物としても、高く評価されるに至りました。しかしながら、十年間にわたる継続研究発行であったため、一集から十集まで、全集保持する人が少なく、最近に至って各方面より、「篠岡百話」復刻合本版の編集発行を要望され、期待されています。
篠岡中学校は本年四月創立三十五周年を迎え、この時にあたり、桃花台地内に本校より、桃陵中学校を分離開校させることになりました。こうした諸状勢をふまえ、この機会に「篠岡百話」復刻合本版を発行し、各位のご期待に応え、こうした地味な研究活動… 郷土愛教育を永遠に残そうと決意いたしました。幸い編集委員各位の絶大なるご協力を得、更に各種団体のど後援ご推薦を賜わり、ここに発行の運びになりました。各位に謹しんで感謝いたします。
又、この事業が十年間にわたり、直接この研究に参加した一三五九名の同窓生はもとより、五、○○○名になんなんとする、篠中同窓会の堅い団結のきずなとなり、母校愛・郷土愛の源泉となり、更に学区の旧来の方々は勿論のこと、新しく桃花台に入居された方々の温いご支援ご協力を得ることにより、篠岡地区新旧住民共々が、故きを温ね新しきを知ることができ、新しい郷土づくり、街づくりに役立てば幸いと思います。